2014.04.27 06:58

やりたいことが、自分を変えた

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記者:福井眞美

「逆境に身を置くのが好きだ」と語る前田直紀(まえだ・なおき)さん(24)は、株式会社プロシーズ(大阪府吹田市)の新規開拓事業部で働いている。eラーニングシステム開発やコンテンツ制作事業、人材領域サービス事業を展開する同社で2011年からインターンシップ生として5カ月働き、2012年に入社した。現在は求人サイトの構築、制作サービスを行う「JobMaker(ジョブメーカー)」を手がけている前田さんに、学生時代や仕事観について聞いた。..
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=どのような学生時代を過ごしましたか..

学校は2回通いました。.
1回目の大学では経営学を専攻していましたが、目標がなく、.
飲み会に参加したりカラオケに行ったり、遊んでばかりの毎日でした。.
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しかし家庭の事情により2年生のときに大学を辞め、.
1年間肉屋さんでアルバイトをしました。.
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単調な作業を毎日のようにこなすなかで自分が本当にしたいことは何かを考え続け、.
昔から絵を描くのが好きだったと気づき、デザインの専門学校に通い直しました。.
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ウェブデザインのアルバイトを探していたときに、.
学校の講師からインターンシップでデザインに本気で取り組んでみてはどうかと紹介を受け、.
1年生の終わり頃からプロシーズで働き始めました。.
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専門学校時代は、.
勉強するか友達とウェブデザインについて語り合う毎日でした。...
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=インターンシップ生時代についてと、入社を決めた理由を教えてください..

インターンシップ中は、.
お客様とやりとりをするなかで「働いている」という実感を得ていました。.
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やりがいを感じたのは自分が作った商品が世の中に出て、.
お客様から直接感謝の言葉をいただいたときです。.
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仕事を通じて人間関係が広がり、.
人を大事にする気持ちや周りへの細かい気配りは.
掃除や物を大切にする姿勢に集約しているのだと学んだことで、.
自分一人では生きていないことを実感しました。.
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平穏な学生生活は楽だけれど、.
それでもやりたいことに挑戦したおかげで今の自分があると思っています。.
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広告系の業界にも興味がありましたが、上司からお誘いを受けてそのまま就職しました。.
プライベートの悩みまで聞いて人を大切にする社内の雰囲気や、.
上司の「成長させてやろう」という気概を感じとり.
「一緒に働きたい」「上司を助けたい」と思ったからです。...
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=入社後のターニングポイントはいつですか..

華やかな業界で働く友人に憧れて、今の仕事で満足できるのか悩み、.
入社して半年ほど経った頃、会社を辞めようとしたときです。.
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上司に打ち明けると.
「前田はオアシスを見る癖がある。目の前にある仕事を楽しめない人間は.
どこに行っても楽しめないし、成長もできない」と言われました。.
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目の前の業務が困難で現状に納得がいかず、.
いい作品が作れない状態から逃げようとしていただけだと気づき.
「ここで成果があげられないなら、どこへ行っても成果があげられない」.
と思い直して仕事に対する姿勢が変わり、他の仕事に目移りしなくなりました。...

=学生へのメッセージをどうぞ..

やりたいことが見つかっている人は、逆境に身を置き、.
どうすればうまくいくか仮説を立てながらどんどん踏み出していってください。.
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見つかっていない人は、好きなことを探す自己分析をしてください。.
インターンシップは大人と話して自分の向き不向きを知る良い機会だと思います。.
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よく「学生は遊べ」と言われますが、.
言葉通りではなく「挑戦しろ」という意味なのだと解釈しています。.
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アルバイトでも何でもいいので、とにかく本気で挑戦してみてください。.
難しい状況を乗り切ったとき、周囲からの評価があがり、求められる人間になれますよ。...
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―編集後記―.
大学時代の専攻や入学当初の想いなどを伺っていくと.
偶然にも取材時その場に居合わせた全員に共通する点が多数ありました。.
しかし、そこから出会う人たちや経験によって、.
それぞれが導き出した考えや選んだ道は全く別のものになったのです。.
現状がすべてを決めるのではなく、.
まさに「今ここから」変えられるものもたくさんあるということを実感しました。

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記者プロフィール

福井眞美

福井眞美

役職 : -
在学中 : 大阪大学外国語学部(4回生)
出身地 : 兵庫県
誕生日 : 1992年2月29日
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