工業用機器の仕入れ販売を行っており、6万種類に及ぶ商品在庫がある。在庫を減らそうとする企業が多い中、エバオンは多種多様な商品を随時そろえることで、差別化を図り、「エバオンに頼めば何でもそろう」という信頼感が国内外の取引先に生まれている。
社員数は117人で今年の採用は6人。入社後は、480時間の研修後、1年間は社内での商品出荷、電話対応に従事し、商品知識と顧客への理解を深める。
採用基準は「コミュニケーションがとれる明るい人」。学校の成績や資格などは努力した証しにはなるが、会社での活躍につながるとは限らないとの考えで、営業に必要な人柄の良さを基準に選考している。
前西佳信社長(64)は「新入社員は頭の中を白紙にすること。思い込みを無くして、教えられたことを素直に聞くことによって、今まで持っていた固定観念を見直すことができ、新しい考えができるようになる。その新しい考えは、ときに会社の成長につながる」と新入社員から生まれる新しい考えに期待している。
同社の社員は「はじめは商品知識もなく、営業経験もなかったので不安だった。しかし、先輩から教わったことを素直に受けとめ実行することによって、仕事ができるようになった。社会に出て、自分とは違う考えの人と多く関わることで刺激になり、成長することができた」と話す。
前西社長は「人は、一人では変わることはできず成長もできない。みんなで切磋琢磨(せっさたくま)していくことが大事。人間として、社長も社員から学ぶべきことは学び、お互いに成長し合える会社づくりをしていく」と社内全体で成長できる環境を重視する。
(ビジュアルアーツ専門学校 飯尾良太)
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