2014.04.22 11:26

【学生記者が行く】「サーチライト・プロモーション&デザイン」八木重行社長に聞く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

記者:橋本翔一朗

サーチライト・プロモーション&デザイン(大阪市中央区)は、企業や商品のブランディングや、イベントなどのプロモーション関連の企画、店舗運営を主に手掛ける。結婚や仕事、子育てに悩む女性に新しいライフスタイルを発見してもらおうと、2011年に大阪・淀屋橋でコミュニティー・スペース「セレンディーラボ淀屋橋」を開設し、大人を対象としたスクール事業も始めた。「暗い世の中を少しでも明るくできる存在でありたい」と話す八木重行社長に事業の現状や今後の展開について聞いた。

――社名の由来と事業内容は

 「サーチライトとは360度周辺を照らす光。発展する企業や、人生が楽しいと思える人の『道先案内』を仕事にしたいと思った。前職時代からのつながりで広告や販売促進企画を手掛けるほか、現在では講師や同じ受講者同士の交流を重視したセミナーおよびスクール事業、企業研修事業も展開している」

 ――会社設立までの経緯は

 「21歳のときコピーライター養成学校へ通い、1985年に広告代理店に就職したが、営業への配属が嫌で退職。次に勤めた広告代理店ではイベントプランナーを任され、再び希望と違う部署に配属されて戸惑ったが『企画書もコピー次第で人への響き方が大きく変わる』という上司の言葉に感銘を受け、有名企業の全国キャンペーンや展示会などのイベント企画に没頭した。その後、業者やスタッフとの関わりを大切にしない別の上司との衝突などがあって転職。起業と合併を経験しながら、イベント企画や販売促進の仕事に携わり続けた。より多くの人の笑顔が見たいと思い、09年に当社を設立した」

 ――セレンディーラボ淀屋橋とは

 「当社の設立から半年たったころ、働く女性向けのコミュニティー・スペースをつくりたいと考えるようになった。女性が結婚や妊娠を経た後に、社会復帰がなかなかできない現実を多く見てきた。スキルを身につけ、心から笑顔になってもらえる空間をつくりたいと思い『セレンディーラボ淀屋橋』を11年5月にオープン。名前の由来になった『セレンディピティー』とは、何かを探しているときに、それとは別の新たな価値を見つけ出す能力や才能という意味。誰でも簡単にピアノが弾けるようになる『大人のピアノレッスン』や、現役アナウンサーによる『好感を持たれる話し方講座』などの習い事やビジネススキルをアップさせる講座を開講し、毎月計300人近くが受講している」

 ――受講者同士の交流を促す工夫も必要だ

 「利益至上主義で教室を多数つくるのではなく、人が自然に集まるサロンをスペースの中心に設けている。異なる講座の受講者の間で会話が弾み、受講後に突然個人レッスンや誕生日会が始まることもある。さらなるスキルアップのため閉館まで真剣に練習している受講者たちを見ると、『オープンさせてよかった』と心から思う。単に講座を受けるだけでなく、意外な出会いや新たな自分を発見してほしい」

 ――新事業や今後の展望を

 「恋愛や結婚について悩む男性のために開講した『アロマセラピー講座』が人気を博している。異性間交流をサポートできる講座やイベントをより積極的に開催しつつ、培ったノウハウを企業や事業者の人材教育のために応用していきたい」

 「20代から抱き続けてきた目標もある。心の強い子供を育てる学校を設立することだ。子供や保護者、教師の精神的な弱さや、教育制度の問題点を、子育てを始めてから強く感じるようになった。注意すべきところは注意し合えるような、正義感のある子供を育む教育を行いたいと思う」 

ギャラリー

記者プロフィール

橋本翔一朗

橋本翔一朗

役職 : 学生通信社代表
卒業 : 関西学院大学商学部
出身地 : 兵庫県姫路市
誕生日 : 1990年11月24日
  • Facebook
  • Blog
  • Twitter

取材記事

ページの先頭へ戻る