2012.08.21 17:25

ベルギービール魅力発信

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記者:喜多元哉

1985年に洋風居酒屋を創業。99年に肥後橋にベルギービール専門店を開き、現在は市内で5店舗を経営している。2年前にベルギービールと焼き鳥の店「なかい」をオープン。焼き鳥と組み合わせることで、ベルギービールを多くの人に知ってもらう戦略だ。ベルギービールは酸味が強いものや果物からできた甘いものなど多種多様で、目を閉じて飲んでもわかるほどだ。中井深社長(56)が強調する理想の社員像は「自分と周りの人間を成長させる人」。同社は成長制度として社員を5段階で評価し、成長具合で昇給を決める。4から5に進むには自分の技術だけでなく、他の社員に仕事を習得させるような指導力が必要。このため、仕事を丁寧に教えるようになり、社員同士の結束が強まることで会社の活性化につながっている。

 店を一人で開店させられるよう、入社3年間は調理やホールでの接客と他の業務すべてを行う。新入社員に求めるのは2点。天職と思うほど飲食業が好きでリーダーシップがとれること。中井社長は「素直な心やサービスをすることが好きだと自然な笑顔になる。先輩一緒に頑張りましょうと周りを巻きこむことができる人もリーダーとしての素質がしっかりある」とし、リーダーシップは新入社員でもとれると考えている。

 飲食業の離職率が高い中、同社の新卒4年以内の離職者はゼロ。「採用のミスマッチは企業側の責任」という考えで、入社後の自分と理想のギャップをなくすために企業説明会に力を入れる。今年の採用予定は2人。

 ベルギービールの輸入量は10年間で4倍に増加しているが、日本のビールよりも価格が高いのが現状。「ベルギーに店を作り、拠点を持つことで日本にもっと手軽な価格で提供したい」とビジョンを語る。

 (関西大学 喜多元哉)

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記者プロフィール

喜多元哉

喜多元哉

役職 : 元事務局リーダー
卒業 : 関西大学人間健康
出身地 : 兵庫県神戸市
誕生日 : 1991年4月25日
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