2012.11.07 19:51

「稼ぎ方」に誇りを持って マルイチエクソム 新谷幹夫社長

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記者:北村洋樹

プラスチック製品の設計と製造を行う。中でも、自動車空調ダクト、エアコン用配管カバーなどのブロー成形(ボトルや筒状の中空成形品を作るための技術)を得意とする。大阪に工場を構え24時間の生産体制を敷くため、大量ロット生産においても十分な稼働時間を確保できる。安定した機能性と耐久性を維持するため、車の設計段階から携わり、シンプルな部品形状の設計・提案を追求。従業員の平均年齢が20代半ばであることも特徴だ。経営理念に「私たちは一丸となって気持ちのよい会社をつくります」と掲示。新谷幹夫社長(45)は「お金を稼がせてもらうためには、顧客に喜んでもらえる商品を提供しないといけない。喜んでもらえることで豊かな社会づくりに貢献できる」とし、「社員同士がつながりを感じられ、しっかりお金を稼げて生活できる会社で、社員全員が子どもに自慢できる仕事をしないといけない。社員にはお金の稼ぎ方に誇りを持ってほしい」と話す。

 20代前半、新谷社長は「自分のやりたいように、自分にしか作れないものを作りたい」という思いで芸術家を目指し勉強に励んでいたが、会社を経営していた父親が他界。会社を継ぐこととなった。「自分のやりたい事を我慢して、何でこんな仕事をしないといけないのだろう」と15年間くらいは毎日後悔していたという。しかし、会社経営も自分のやりたいようにでき、世界に一つだけの会社をつくれることに気付いた。「芸術も会社経営も本質的には同じで、自分の好きなものをつくることができる。表面上で物事を見るのではなく、本質的な部分が大切。社員には考え方や姿勢を伝えるように指導している」と新谷社長。

 現在55人が働いており、2011年度は1人を採用している。新卒のみの採用で、2012年度は4人程度を予定。また毎年3人の中国人研修生を3年間雇っている。新谷社長は「学歴、学部は関係ない。自分で自分の道を切り開いていける人と共に仕事がしたい」と話した。

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記者プロフィール

北村洋樹

北村洋樹

役職 : 元記事プロジェクトリーダー
卒業 : 立命館大学経営学部
出身地 : 滋賀県守山市
誕生日 : 1989年8月1日
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