やまと建装株式会社(神戸市灘区)は、顧客満足を追求した総合リフォーム業を行っている。「地元の人々に安心して暮らせる家を提供したい」と語る社長の真島健(まじま・つよし)さん=写真=に、会社を立ち上げた理由や神戸に暮らす人々への思いなどについて聞いた。
神戸で総合リフォーム業 満足が続く家に
――会社設立までの経緯は
「会社を立ち上げたのは2007年。当時は塗装店の看板を掲げ、大工の見習いだったときの経験を生かして建物の改築や水回りの工事も手がけていたが、徐々に最も得意な塗装に仕事を絞っていった。ところが日々お客様と接する中で『塗装以外のこともしてほしい』といった要望が増えたことから、総合リフォーム業として再出発しようと決め、3年前に現在の社名に変更した」
――会社の理念は
「創業時から掲げているのが『安らぎ得る住まいでありたし お気に召します我らでありたし』だ。お客様の心の安らぎを目指し、心地よさを感じてもらえるような家をつくれる私たちでありたいという思いを込めている。1995年の阪神淡路大震災で、大好きな地元の神戸の街が壊れ、夜景が失われたことにショックを受けた。同時に、人の暮らしを支える住まいの大切さを知った。当時見習いだった私は復興途上の現場を経験し、神戸に暮らす人々が安らかに暮らせる社会を追求していこうと心に誓った」
――心がけていることは
「仕事を自己満足で終わらせないことだ。使い方にもよるが、塗装の持ちが続くおよそ10年の間お客様はその家と付き合っていく。約1週間の工事中には毎日お客様と顔を合わせ、その都度細かく要望を伺っている。この姿勢がリピーターや当社を紹介してもらえる機会の増加につながっていると思う」
――若者へのメッセージを
「社会に出てから本気で仕事ができるような環境を学生時代に見つけ、充実した時間を過ごしてほしい。そうすれば自然と自信が身に付き、壁にぶち当たったときも過去の経験が自分を励ましてくれる。私も学生時代にアルバイトの先輩から、諦めないことや夢を持ち続ける大切さを教えてもらった。恩師だと思っているその先輩とは年に1回は飲みに行き、その度に原点に立ち返らせてもらっている。人との関わりの中で苦労を経験し、濃厚な時間を過ごすことで人生に深みが出ると思う」
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