2012.09.20 11:41

オーダーキッチンの「スタディオン」古川宜宏社長に聞く

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記者:高木つばさ

オーダーキッチン専門メーカーのスタディオン株式会社(堺市)は21日から東京ビッグサイト(江東区)で開催される「住まいと暮らしをスマートに リフォーム&インテリア2012」でキッチン展示を行う。同イベントは23日まで。同社は顧客のライフスタイルに合わせたキッチンをプロデュースする「幸せキッチン計画」をコンセプトに掲げる。古川宜宏社長(53)にオーダーキッチンの特徴やプロデュースする上で大切にしている姿勢について聞いた。
キッチンから生まれる幸せな未来


――オーダーキッチンの特徴は

 「今回展示するキッチンで説明すると、家のコーナーに置けるようにL字型にアレンジしたステンレスフレームキッチンや、素材感や耐久性を考慮した1、2ミリ厚のステンレスワークトップのアイランドキッチンなどだ。キッチン本体のデザインを1ミリ単位で作る事が可能で、顧客のライフスタイルや予算に合ったキッチンをオーダーできる」

 ――大切にしている考えや心がけていることは

 「顧客が本当は何を求めているのかということを感じ取れるように日々努めている。全ての人々をターゲットにするのは難しい。当社のホームページや施工例などを見て、選んでくれた顧客ひとりひとりを大切にし、丁寧かつ忠実に対応していく。相手が今望むことを実現することは大切だが、2、3年後、その人にとって本当に必要な商品かどうかも考えるようにしている」

 ――やりがいを感じるときは

 「ある時、1組のご夫婦から、新築の相談を受けた。新居では、友人やご両親を招き、広いダイニングで楽しく食事がしたいと考えておられたため、当初は1階にキッチンとダイニングを作る予定だった。でも、キッチンプランを重ねるうちに、家族が増える将来も、楽しく健康的な生活を送りたいと考えられ、日当たりのいい2階に現在のキッチンとダイニングを設置した。どんなキッチンにするか話を進めていく中で、顧客自身がこれまでの人とのつながりや、家族との将来のこと、どうすれば自分や周りの人間が幸せになれるのかをじっくりと考えることができる。そのような機会を提供できることがオーダーキッチンの良さであり、私たちがやりがいを感じる瞬間でもある」

 ――これからのオーダーキッチンは

 「現在、オーダーキッチン専門メーカーは全国に60社ほどある。それぞれの会社や、担当者によって、デザイン性、顧客対応の仕方は違ってくる。自分の個性やライフスタイルに合ったキッチン作りを選んでほしい。口コミが積み重なって、オーダーキッチンが広がっていくのを見ることができるのは本当に楽しみ。より多くの人がオーダーキッチンを通して、人生のライフプランを確認し、夢や希望をかなえることで幸せになってもらいたい」


〈取材後記〉
小学生のころ、宿題が終わると、よく母の夕食の準備の手伝いをしていました。弟たちが外で遊ぶ中、野菜を切ったり皿を並べたりしながら、その日学校であったことや友達のこと、自分が考えたことや思ったことを母に一から十まで話していました。台所は私にとって、母を独り占めできて、自分の話を聞いてもらえる大切な空間でした。オーダーでキッチンを作るということも台所が特別な場所になるきっかけのひとつだと思います。自分の家に愛着を抱くのは、台所のような家の中のひとつひとつのモノや空間に色んな思いや思い出を詰めるからなのだなということを実感しました。


(学生通信社 武庫川女子大学 高木つばさ)

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記者プロフィール

高木つばさ

高木つばさ

役職 : -
卒業 : 武庫川女子大学文学部
出身地 : -
誕生日 : 1992年1月25日
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