アートを通して子どもたちに希望と自信を与えるNPO法人「GOFAR BANK(ゴーファーバンク)」=大阪府交野市=は7月1日に同市私市の「星の里いわふね(市立いわふね自然の森・スポーツ・文化センター)」で「GOFAR BANK Summer Festa First 2012-僕たちの可能性は無限大だ!-」を開催する。映画鑑賞や、石のアートづくり、コンサートなどを通じて訪れた人々に自分の可能性が無限にあることを感じてもらうプログラムを準備している。プログラムは前半と後半に分かれ、前半では映画「SWITCH(スイッチ)」の上映会と、石ころアートのワークショップが行われる。「SWITCH」は、分子生物学者で遺伝子研究を行う村上和雄博士のドキュメンタリー映画。村上博士は「眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば、人間の可能性は無限に広がる」という仮説を基に研究を進めてきた。映画では研究の軌跡と、遺伝子のスイッチがオンになった人々の生きざまが描かれている。「子育て中の親御さんにぜひこの映画を見てほしい」と「GOFAR BANK」広報の雲川政高さんは語る。子どもの才能が開花するためにも親の理解は不可欠だからだ。
ワークショップは、河原で子どもたちが気に入った石を見つけ、自分だけのアートをつくるプログラムだ。自然にある素材を通じて子どもたちの可能性を引き出していく。
後半は民族音楽集団「WULANG(ウーラン)」によるコンサートが行われる。「音楽は言語や宗教をこえて、つながることができる。大自然を感じさせる民族音楽を聴けば、きっと自分のスイッチがオンになる感覚がわかるはず」と雲川さん。その他のプログラムに「SWITCH」監督の鈴木七沖さんによるトークショーや七夕にむけて夢を書いた短冊づくりがある。
「GOFAR BANK」は今後も子どもたちを支援するイベントを開催していく予定だ。今回のイベントで得た収益はすべて東日本大震災の被災地へ送られる。雲川さんは「親子だけに限らず、幅広い世代の方に来てもらいたい。夢を追い続けている人、前向きなチャレンジをまさにこれからしようとしている人の背中を押すきっかけになれば」と語った。
「GOFAR BANK」公式ホームページ
(学生通信社 関西学院大学 橋本翔一朗)
(取材後記)
幼いころ、ピアノを習っていました。長らく一人っ子だった私にとって、ピアノを弾く時間は寂しさを忘れさせてくれるのでした。自由にメロディをつくって、親やピアノの先生に聞かせたりするのが何より楽しみでした。子どもはみな、大きな可能性を秘めているはずです。自分がいつか親になったときも、その子どもに対して多くのかけがえのない経験をさせてあげようと思いました。
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