N総合会計は1992年に中島税理士事務所として開設、2008年1月に現在の社名に変えた。Nは日本を意味する。会計や税務に関する業務にとどまらず、企業経営をトータルにサポートできる体制を構築。給与計算や税務書類の作成などはもちろん、経営のマネジメントやマーケティング戦略の策定なども行う。中島幸子所長(65)は「企業経営にはさまざまな側面があり、コンサルタント業務なども行うことで、はじめて良い経営のアドバイスが可能になる」と考えている。
1人の担当者が顧客のすべての業務を行うことが一般的とされるが、同社は記帳代行などのこまごまとしたサポートを副担当のスタッフが受け持つことで、顧客の幅広いニーズに対応。2003年には品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の認証を取得した。会計事務所の取得は異例で、企業の質が評価され、顧客からの信頼度向上にもつながったという。
中島所長は「国の経済を支える中小企業をサポートする日本一の会計事務所を目指し、事務所を社会から信頼される成長・朗働の場としたい」と同社の理念を語り、理念と企業の進歩が合致するよう全所一丸となって取り組む。理念には、労働ではなく「朗働」という言葉を使い、楽しく働くという意味を込めた。そこには「世のため、人のためという意識が、自分の喜びになる」という信念がある。
今年は夏に1~2人を採用する。入社後に資格取得に向けて育成するので、会計事務所での勤務経験や、大卒であるなどの条件は特にない。中島所長は「イメージだけで就職する企業を選ぶのは危険。経営者の考えをじっくり聞いて」と助言。「中小企業にも目を向け、自分が世の中に対してどのような貢献ができるかを考えてみては」と語った。
(関西学院大学 橋本翔一朗)
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